CBDはお酒・アルコールと併用しても問題ない?お酒とCBDの関係を解説

お酒・アルコールが好きな方でCBDに興味がある方は、アルコールとCBDを併用・一緒に飲んでも大丈夫なのか気になると思います。

CBDが入ったお酒・アルコール飲料が発売されていたり、二日酔い対策になると聞くことも増えており、お酒好きからのCBDの注目はどんどん強まっています。

最初に結論をお伝えすると、CBDはアルコール・お酒と一緒に飲んでも問題ありません

健康に悪影響を及ぼす可能性がないのかについて、信頼性の高いシステマティック・レビューをエビデンスとしてご紹介します。

また、CBDに期待されるお酒やアルコールに関する効果や、CBD入りのお酒・アルコール飲料についてのご紹介をします。

CBDとは?

CBDとお酒・アルコールの関係についてご説明する前に、まずはCBDについてご説明します。

CBDの正式名称はカンナビジオール(Cannabidiol)であり、大麻草から抽出される成分の1種です。

大麻草にはカンナビノイドと呼ばれる成分が100種類以上存在しており、それぞれが薬理作用を持っているため、古くから大麻草は治療として使われてきました。

その中でも、CBDは薬理作用が多く、向精神作用(いわゆるハイになる作用)や重大な副作用もないため、アメリカをはじめ世界中の健康意識が高い人から注目を集めています。

CBDが大麻から抽出されていると知って、「危ないんじゃないか」「違法なんじゃないか」ということで敬遠してしまう方もいらっしゃいますが、CBD自体のの安全性はWHOが2017年に見解を出しているほどであり、日本においても正式な手順で輸入や製造されたものであれば違法となることはありませんので、ご安心ください。

CBDとアルコール・お酒は併用しても問題ない

本記事の冒頭に、CBDはお酒・アルコールと併用・一緒に飲んでも問題ないということをお伝えしましたが、本当なのでしょうか。信頼度の高い研究を参考にしながら、ご説明します。

CBDとアルコールに関するシステマティックレビュー

2019年の1月に公開された「アルコール使用障害の薬物療法の新たな候補としてのカンナビジオール:システマティック・レビュー(原文:Cannabidiol as a Novel Candidate Alcohol Use Disorder Pharmacotherapy: A Systematic Review)」という論文では、システマティック・レビューによって行われています。

システマティック・レビュー(系統的レビュー)とは、既に行われた研究を網羅的に調査して、研究をまとめ、バイアスを評価しながら分析や統合を行うことです。診療ガイドラインの次にエビデンスの信頼度は高いものとなっています。そのため、この研究の信頼度は高いと言えるでしょう。

この研究はカナダのマックマスター大学の薬用大麻研究センターのJasmine Turnaを始めとした研究チームによって行われました。

このシステマティックレビューの目的としては、アルコール使用障害(アルコールの依存・乱用)の薬物療法の候補として、CBDの信頼性を評価することでした。

303件の抽出された論文の中から、げっ歯類モデルを用いた8件、健康な聖人を用いた3件、細胞培養を用いた1件の計12件の論文に絞られました。

  • CBDの忍容性は高く、アルコールの主観的な効果との相互作用はない(人での研究)
  • CBDがアルコールによる肝障害を抑制(げっ歯類モデル)
  • ストレスをきっかけとしたアルコール探索や禁断症状による痙攣などの抑制(げっ歯類モデル)

レビューの結果、このようなことが結果としてわかり、アルコール関連の有害性や依存症に対して有効な結果を示すことから、AUDの薬物療法の候補として期待されるという結論を出しました。

このレビューの目的がアルコール使用障害に関してということもあり、少し関係のない研究結果についてもご紹介しましたが、「CBDの忍容性は高く、アルコールとの相互作用はない」ということはわかっていただけたかと思います。

つまり、CBDとアルコール・お酒は併用・一緒に飲んでも問題ないということです。

人を対象とした研究はより多く必要

上記レビューにおいて、CBDとお酒は一緒に飲んでも大丈夫ということはご説明しましたが、ヒトを対象とした研究のレビューは3件と少ないことがわかります。

この論文でも、ヒトを対象とした研究が少ないことが文献の明らかな限界であるということを記載しています。

もちろん、一緒に飲んでも大丈夫であるというエビデンスには間違いないのですが、具体的にアルコール使用障害などに対してどのような効果を持っているのかについては、今後より多くの研究・論文が必要になります。

これから、CBDのお酒やアルコールに対する効果をご説明しますが、まだわかっていないことも多いということを踏まえて読んでいただけると、CBDを生活により良く取り入れることができるのではないかなと思います。

また、科学的根拠なくCBDを勧めるサイトもあるので、十分情報を集めてからCBDの摂取をおすすめします。

CBDのお酒やアルコールに対する効果

CBDとお酒・アルコールを一緒に飲んでも大丈夫ということはわかってもらえましたが、一緒に飲むことのメリットはあるのでしょうか?

今回は二日酔い・アルコール依存症・細胞の保護・血中濃度の4つをご説明します。

CBDは二日酔いを緩和する

お酒を飲みすぎた次の日には二日酔いで動けないという方もいらっしゃるのではないかと思います。二日酔いは、アルコールが分解される途中のアセトアルデヒドという毒性のある物質によって引き起こされます

CBDは二日酔いを緩和すると言われており、ガンガンする強い頭痛・吐き気などの症状に有効であると言われています。

それぞれの症状に対してどうして効果があるのかは、まだわかっていない部分も多いですが、CBDを摂取した次の日は全然二日酔いにならなくてびっくりしたという方も多いので、二日酔いになりやすくてお酒をあまり飲めないという方は、CBDの摂取を検討してみてください。

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アルコール依存症の治療として期待

アルコール依存症の治療としてもCBDは期待されています。

先程ご紹介したシステマティックレビューは、アルコール使用障害の治療薬としてCBDの信頼性がどうか確かめることを目的としていました。

レビューされた3件以外にも論文は多く発表されていますが、ヒトを対象とした論文はまだ少ないというのが現状であるため、これからより多くの研究が必要ではありますが、げっ歯類を始めとして動物実験は多くなされており、少しずつヒトを対象とした研究も増えていっているので、今後信頼度の高い研究がどんどんされていくと思います。

また、CBDは乱用の可能性がなく、一般的な忍容性(副作用の程度)が良好であることから考えると、アルコール依存に対しての治療としてはかなり期待は持てると言えます。

CBDが脳細胞の保護をする

お酒を飲み過ぎ、血中アルコール濃度が高くなると、脳細胞にダメージを及ぼします。飲酒量が多い方は脳萎縮が高買ったり、認知症の危険性が高いということは多く知られています。

CBDやカンナビノイドには、神経保護作用があり、脳の健康に役立ちます。

2013年にアメリカのケンタッキー大学薬学部で行われた実験では、アルコールによる神経変性の治療におけるCBDの評価を目的として行われました。この研究では、経費投与したCBDはアルコールによる神経変性の治療に用いることが可能であるという結論を出しています。

他にも、ラット等げっ歯類を使った実験は複数あるため、CBDは脳細胞を始めとした神経細胞の保護の効果があるといえるでしょう。

お酒を飲み過ぎてしまい、将来の脳萎縮・認知症が心配という方は積極的にCBDについて試してみても良いかもしれません。

参考:Transdermal delivery of cannabidiol attenuates binge alcohol-induced neurodegeneration in a rodent model of an alcohol use disorder

アルコール血中濃度をCBDが下げる

二日酔い対策、アルコール依存の治療、神経保護に加え、CBDは血中アルコール濃度を下げる効果があるとも言われています。

1979年に行われた研究では、男性6名・女性4名の健康なボランティアに、プラセボ・CBD・アルコール・CBD+アルコールを経口投与しました。アルコール+CBDが投与されると、アルコール単独投与に比べて血中アルコール濃度が有意に低下したという結果が得られました。

被験者が少なくはありますが、二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験による論文であるため、信頼度はある程度担保されているのかと思われます。

つまり、アルコール血中濃度をCBDが下げるので、お酒・アルコールとCBDの相性は良いと言えるかもしれません。

参考:Interaction of cannabidiol and alcohol in humans

CBDの効果は他にも

お酒・アルコールに関する効果以外にも、CBDには多くの効果があります。

例えば、寝付きが悪くて寝酒としてお酒を飲んでいるという方は多いかと思います。CBDには睡眠障害に有効ということが言われています。CBDは脳内のセロトニンの利用率を上げることで、不安を和らげリラックスさせる働きがありますが、不安が和らぐことによって、自然と眠くなったり睡眠の質が向上したりします。

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他にも、ニキビや肌荒れ、糖尿病、うつ病、高血圧など、実に多くの効果が期待されており、多くの研究が現在もされています。

ちなみに、CBDがこれほどまでに多くの効果を持っている理由は、人体にエンドカンナビノイド・システムという身体の機能を調整することで、恒常性(ホメオスタシス)を保つ仕組みが備わっているからです。

人体で自然と生成されるエンドカンナビノイド(内因性カンナビノイド)が不足してしまうとエンドカンナビノイドシステムがうまく働かなくなってしまいますが、植物由来のカンナビノイドであるCBDなどを摂取することによって、不調だったECSを正常化してくれることで、これらの効果があるのです。

詳しくはこちらの記事でご説明しています。

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CBDが入ったお酒・アルコール飲料も

最後に、CBDが入ったお酒・アルコール飲料があるのでいくつかご紹介して終わりたいと思います。

CBDビールは多くの種類が世界中で販売されています。日本でも、静岡県にあるクラフトビール醸造所がCBDクラフトビールを最近発売しており、今後も多くのCBDビールが発売されそうです。

また、CBDが入ったワインやカクテルもいくつか発売のプレスリリースを見たことがあります。

CBDは基本的には脂溶性であり、水には溶けないのですが、ナノCBDといった水溶性のCBDであれば水に溶けるため、アルコール飲料に入れて飲むことができます。

販売されているCBDアルコール飲料はもちろん、自分で水溶性CBDを購入して試してみてもいいかもしれません。

終わりに

本記事では、CBDとお酒やアルコールを一緒に飲んでいいのかを中心に、CBDのお酒に関する効果などをご紹介してきました。

併用しても特に問題ないので、お酒好きの方はぜひCBDを試してみてください。