大麻の成分といわれるCBDは何なのか?世界で注目を集めているCBDについて詳しく解説

CBDやCBDオイルは、健康に良いとされ、人々の関心が高まっています。そんなCBDという成分は、私達の身体にどのような影響を与えるのでしょうか?CBDの効果や安全性、副作用等について、本記事で詳しく解説します。

CBDという成分は何者?

最近、世界中で注目を集めている「CBD」。健康に良いと耳にしますが、CBDはどういう仕組みでどこに効果を与えるのでしょうか。ここでは、CBDという成分の概要について見ていきます。

大麻に含まれる成分CBD

CBD(カンナビジオール)とは、大麻草から抽出された成分のことを言います。

大麻草、大麻、マリファナ、麻など、紛らわしく日本人に馴染みのない、扱いにくい言葉だと思います。

一般的に、大麻草は麻の植物全体のことを指しており、麻は多様な麻類全般のことを指しているので、麻と大麻草は同義として使用されています。

大麻は、大麻取締法によると「大麻草の種子及び茎といった部位を除いた大麻草またはその製品のこと」を指します。

マリファナは、一般的に大麻の花穂を乾燥させ、タバコ等で喫煙する嗜好品のことを指します。

日本では、大麻の取り扱いが規制されていることから、大麻草の種子及び茎から抽出されたCBDを用いた商品を取り扱っています。

CBDとTHCの違いとは

大麻草から取れる成分の中で、CBD以外に代表的な成分としてTHC(テトラヒドロカンナビノール)があります。両者はC21H30O2と同じ分子式でありますが、構造式が違うのでお互い異なる作用を起こします。

THCは、CB1レセプターという中枢神経に多く発現し脳内に広く分布しているカンナビノイド受容体と親和性が高く、非常に強い精神作用を起こします。

しばしば耳にする、危険ドラッグや脱法ハーブといったものは、このTHCの構造体を模倣して化学的に合成されたものになります。

日本では、このTHC成分が多く含んでいるとされる大麻草の葉や花を規制しており、THCの成分が入った製品を日本で扱うことがないように法律を定めています。また、大麻草の茎や種子からはこのTHCという成分がほとんど検出されないことから、日本の法律の大麻という定義から外されています。

CBDは、構造式の環状の部分が一部開いていることから、CB1レセプターとの親和性がほとんどないとされ、有害でないという研究結果が出ています。また、それ以外の作用が期待されていることから、多くの注目を集めています。

カンナビノイドシステムとは、生きていく上で必要な要素

先程も少し出てきた、カンナビノイド受容体について補足します。

これを説明するときに知っておくべきこととして、ECS(エンド・カンナビノイド・システム)という、生きていく上で大切な身体調整機能が私達の身体には備わっています。このECSは、細胞同士の関係を支えており、食欲や痛み、免疫機能、認知機能や記憶機能など、関わる場所は多岐に渡ります。

ECSは、体内カンナビノイドとそれと結合する受容体であるCB1レセプターやCB2レセプターからなり、全身に分布しています。

このECSは、強いストレスなどが蓄積したり、老化をすることで働きが弱まっていきます。ECSが弱まると、様々な疾患を起こすことから、このECSが減ることを「カンナビノイド欠乏症」といいます。

CBDは、このECSの働きを正常のものにする効果があるとされ、様々な研究が進められています。

▽参考:カンナビジオールの治療効果とその作用機序

CBDを日本で扱うために必要なこととは

日本の法律では、大麻草の葉や穂、根の所持を禁止していますが、茎と種子を用いたり、この部位から得た成分を活用することは問題ありません。ただ、日本ではCBDをはじめとしたカンナビノイド成分の抽出やこれらを含む製造を国内で行うことは禁止されており、市場にあるCBD製品は海外で抽出されたCBDを使用した製品になっております。

日本でCBD製品を販売する際には、海外から輸入をすることになりますが、輸入する時には以下の書類を提出しなけらばなりません。

  1. 製造者の署名・茎や種子から抽出・製造されたと示す書類
  2. THCやCBDの含有量の分析結果が分かる成分分析書
  3. CBDの原材料及び製造工程の写真

▽参考:輸入の際の注意点

このことから、日本で販売されるCBDは製品の安全性や信頼性が確保され、消費者のもとに届けられています。ですがその中には、手続きをせずに個人事業として販売しているケースもあります。自分が予期しないことで犯罪に巻き込まれないためにも、消費者自身がTHCが入っていないこと、品質チェックが行われているか購入前に確認すること、口コミやレビュー等を見て評価を気にすることが必要です。

安心してCBD製品を使用するためにも、上記は抑えておきましょう。

CBDが現代に支持される理由とは?

CBDの期待効果

CBDは、ストレス解消や睡眠改善、精神的疲労の改善や、皮膚の炎症・関節痛、肩こりや生理痛などの痛みに対して効くほか、てんかんやがんなどの病気に対しても効くとして注目を集めています。

WHO(世界保健期間)においても、医療の現場での実証実験により効果があったことも示しており、今後ますます研究が進められ、医療現場での活用が期待されています。

▽参考:カンナビジオール事前審査報告書

現代社会にこそCBDが価値を与える

情報社会ともいわれる現在、私達は多くの仕事をこなし、円滑なコミュニケーションを取るべく人間関係に気を使いながら生きています。ますます激しくなる現代は、競争社会や管理社会の中にあり、多くの人がストレスを抱えており「ストレス社会」ともいわれています。

ストレスが大きくなると、ホメオスタシス(恒常性)といわれる、生きるために必要な機能がうまく働かず、自律神経が乱れることで心身に不調をきたすことになります。

ホメオスタシスとは、暑い時に汗をかき体温を調整すること、体内に入ってきたウイルスを探知して排除したり、怪我をした時に傷を治す自然治癒の働きなど、その時の環境に対応して、身体の状態を一定に保つための大切な機能になります。

このホメオスタシスは、誰もが持っている要素ではありますが、強いストレス負荷がかかったり、老化するにつれてこのシステムは弱っていくとされています。その結果、心身の不調を感じやすくなってしまいます。

そんな現代人を支える一つの方法として、CBDが注目を集めています。CBDオイルやCBDサプリメントは、健康状態の改善や精神安定に効果があることから、多くの人が使用し始めています。

ストレス社会といわれる現代だからこそ、CBDの需要は今後高まっていくと予想されています。

 

CBDに中毒性や副作用はある?

そんなCBDですが、大麻草から取れる成分となると、中毒性や副作用がないか心配になる人もいると思います。ここでは、CBDの中毒性や副作用について詳しく解説します。

CBDは中毒性はなく、安全な成分

CBDには、THCのような精神活性や依存作用はなく、乱用の可能性はありません。なので、日本のCBD製品は安心して使用することができます。ですが、注意点も必要です。

ただし、日本で販売されているCBD製品は、茎や種子から抽出されたもので、THCが含まれていないものがほとんどですが、それぞれの製品はTHCフリーであることを確認する必要があります。

日本では茎や種子からであっても抽出することは規制されているので、CBDの成分はすべて輸入することになります。海外から輸入する際、例えばアメリカの法律ではCBDオイルのTHCは0.3%以内におさえることなどが決められていたりするので、微量ではありますがTHCが入っている可能性があり、これは輸入製品が茎や種子由来に限らず、THCが微量でも入っている可能性はあります。そうなると、THCが商品の効果として作用し、中毒性や依存性につながることになるかもしれません。

なので、THCフリーであることを確認すること、また成分分析表を確認するなどして、消費者自身もCBDを安全に使用するために気にすることが大切です。

CBDは様々な依存を抑制する効果が。

CBDは、その成分からアルコールやニコチンなどの依存を抑制する効果もあるとされています。

依存性は、脳の「報酬系」といわれる神経回路が強く働くことによって形成されていくと考えられています。この報酬系は、例えば美味しい食べ物を食べた時はこの報酬系が刺激されることにより満足感を得たりするなど、身近にある脳の大切なメカニズムです。

この報酬系に対して、アルコールやニコチンなどが影響を与えることにより、依存症や中毒症状を起こすことになります。

CBDはこの報酬系に効果的な働きをして、依存性や中毒を抑制する効果を発揮します。

また研究結果では、CBDは不安を抑制する働きかけをするので、喫煙者で吸わないとイライラしたり不安を感じたりといった中毒症状に対しても有効的であるといえます。

▽参考:2011年の実験結果

その他にも、ヘロインや大麻などの依存性の高いものにも広く有効的であるとされ、海外では薬物依存の治療方法として利用されているケースもあります。

副作用はほとんどない

CBDは依存性がなく、むしろ抑制する効果があることを見てきました。

ただ、合法性でありかつ依存性もないことから、全くの無害である、とはいえず、体内に取り込む成分である以上、副作用が全くないとはいえません。

人によって効果は異なり、急に睡魔が訪れる症状や立ちくらみなどの症状が見られるケースが報告事例としてあります。その他にも、人によって適切なCBDの量が違うので過剰摂取した結果、身体に支障をきたすこともあります。

用法・用途を正しく守り、はじめのうちは少量のものから選んでいき、徐々に量を変化させて、自分に合ったものを見つけられるようにしましょう。

CBDは今まさに研究が進んでおり、その効果や副作用について今後も議論が進んでいくと思います。

正確な情報に耳を傾け、安心できる製品を買うことが、CBDを有効的に活用するために必要です。

CBDはどのように利用されているのか

CBDという成分がどのようなものなのか、また合法性や安全性について解説してきました。

このCBD、2019年時点では650億円だった市場規模が、2022年には約2兆4200万円にもなると予想されており、日本でもその需要は近年高まっています。

ここでは、日本においてそのCBDがどのように活用されているのかを解説していきます。

CBDオイル

CBDオイルは、日本でのCBD製品の中でも特に多く、幅広い世代から愛用されています。舌下に摂取をすることで毛細血管から直接成分が吸収され、効果を発揮していきます。

CBDVape(ベイプ)

CBDが入った液体を蒸気にして、それを吸引して摂取する方法です。フレーバーもミントやレモン、また大麻風味を出したものなど多くあるので、フレーバーによるリラックス効果も楽しめます。禁煙目的でタバコの代わりにCBDを取り入れる人も増えてきています。

CBD食品

CBDのグミやチョコレート、ガムやスポーツドリンクなど、様々な食品や飲料としても利用できます。CBDが含まれている食べ物や飲み物のことを「エディブル」といいますが、アメリカやヨーロッパ等でここ数年で市場規模を大きく拡大させています。

また扱われるCBDが結晶であるものも多く、料理にいれても味の変化等がないので、扱いやすいということも特徴としてあります。

摂取方法により吸収率は異なる

他にジェルやパウダー、化粧水など、様々な商品があります。

これらは共通してCBDを用いた商品でありながら、摂取方法が異なることに注意をしなければなりません。なぜなら、摂取方法が異なると、摂取した量に対する実際に身体に入り効果を発揮するCBDの成分の量、すなわちCBDの吸収率が変わってくるからです。

吸収率だけでなく、CBDの摂取方法によって、効果が出てくる時間や継続時間も変化してくるので、詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。

まとめ

今回は、CBDという成分について、その効果や安全性、合法性について詳しく解説してきました。

CBDの知識を正しく身につけ、自分に合う商品を見つけてみてください。