CBDが鬱(うつ)に効果がある?CBDの抗不安作用を解説!

『CBDが鬱病に効くと聞いたけれど、CBDがどんなものかわからない』『CBDを使ってみたいけれど、本当にうつの症状に効果があるのかわからない…』という方に向けて、CBDとはどういうものなのか、どうして鬱病に効果があるのかついて解説します。また副作用や安全性の問題はないのかについても解説します。

そもそもうつ病とは

日本人の7人に1人がかかると言われている鬱病。病院での診断を受けていない人を含めれば、実際はさらに多くの人がうつの症状で悩まれているのではないでしょうか。

この記事を読んでいる方の中には、実際に医師から鬱病の診断を受けて治療中の方もいれば、気分の落ち込みや抑うつ症状が出始めて不安になっている方もいるでしょう。

鬱病とはどんな病気なのか、どんな治療法が一般的なのかについて解説していきます。

鬱病の症状

鬱病の症状は大きく分けて『心の症状』と『身体の症状』の二種類あります。

心の症状には、主に『抑うつ症状』と『意欲低下症状』があります。

抑うつ症状は、常に悲しい気持ちになったり、落ち込んだ気分になったり、将来に対する希望が全く持てなくなってしまうなどの症状を指します。

意欲低下症状は、仕事や勉強はおろか、趣味などに対してもやる気が起きなくなり、何もしたくない状態になってしまう症状を指します。どちらも日常生活に大きく影響する症状です。

また、鬱病には実は身体的な症状も見られます。

代表的な例としては、睡眠の異常や慢性的な疲労感、食欲の低下などが挙げられます。人によっては頭痛や吐き気、慢性的な疲労などの症状が出たり、女性の場合は月経不順が起こったりする例もあります。

これらの症状は、鬱病によって脳内の神経伝達物質に何らかの異常が発生することで起こるとの見方が一般的です。鬱病は、ただの気分の落ち込みや疲労ではなく、重大な病気なのです。

鬱病は誰もがかかる病気

現代では、日本人のおよそ7人に1人が鬱病を経験すると言われています。症状が軽度で病院での診断を受けていない人を含めると、その数はさらに多いと考えられます。

仕事のストレスや人間関係のトラブル、金銭面でのトラブルなど、日常で起こりうるさまざまな出来事がきっかけで、誰でも鬱病になり得るのです。

日常生活では、抑うつ気分や睡眠障害などの症状が見られても、『疲れているのかな』『甘えてはいけないな』と考え、見過ごしてしまうケースが非常に多いです。

しかし、そうした軽度な症状からだんだんと悪化していき、気が付いたころにはひどい抑うつ症状や意欲の低下、身体症状が発生し、普段の社会生活を送ることが困難になってしまうのです。

鬱病は、誰でもかかる可能性があり、適切に対処しなければ大きな健康被害をもたらす病気なのです。

鬱病の一般的な治療法

これまでご説明した通り、鬱病は誰でもかかり得る病気であり、適切な対処をしなければ日常生活に大きく支障をきたします。そんな鬱病には、どのような治療法があるのでしょうか。

鬱病の治療法には、大きく分けて『投薬療法』と『心理療法』の二つがあります

投薬療法では、うつに悩む患者さんに対し、医師から抗うつ薬が投与されます。抗うつ薬は、鬱病によって起こる抑うつ症状や意欲の低下に対して効果を発揮します。抗うつ薬が、鬱病によって異常をきたしている脳内の神経伝達物質の働きを正常に戻すように作用することで、症状の緩和が見込めます。

もう一つの心理療法では、薬は使用しません。医師や臨床心理士による心理カウンセリングを通じて、鬱病患者が陥りがちなマイナスな思考を整理することで、抑うつ症状や意欲低下症状を緩和します。また、他者と会話すること自体が鬱病の緩和に効果があるとも考えられており、投薬療法と並んで大きく効果が見込める療法です。

CBDとは何か

これまで鬱病の症状と治療法について説明してきましたが、ここからはCBDとは何かについて説明をしていきます、近年ではCBDが鬱病の治療に効果的であるとの見方が強まっていますが、そもそもCBDとはどんなものなのでしょうか。

大麻草に含まれる成分であるCBD

CBDとは、『カンナビジオール』の略で、大麻から抽出される成分のひとつで、リラックス作用や様々な疾患への作用があると言われている自然由来の成分です。

大麻から抽出される成分というと危険なイメージを持たれる方もいるかと思いますが、依存性や副作用などはなく、安全性についてはWHOが問題ないとの見解を出しています。

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大麻には100種類以上のカンナビノイドという物質が存在しているのですが、その安全性の高さと薬理作用の高さからこの数年で一気に人気が集まりました。

CBDの効果とエンドカンナビノイドシステム

CBDはどうして多くの効果を持っているのでしょうか。

私たちの体にはエンド・カンナビノイド・システムという仕組みが備わっています。この仕組みは体の恒常性(ホメオスタシス)を保つために、食事や睡眠、感情制御や記憶、免疫機能などを調整しています。

そもそも私達の体の中では、エンドカンナビノイドという自然と生成されるカンナビノイドがあります。アナンダミドや2-AGが確認されていますが、これらがカンナビノイド受容体と結びつくことによって、細胞に恒常性を保つための具体的な指示を与えているのです。

強いストレスなどによってエンドカンナビノイドが生成されなくなり、カンナビノイド欠乏症になってしまうことで、体に不調が現れてくるのですが、CBDはECSを正常化することができます。結果として、CBDはによって正常化されたECSが健康に関する様々な効果を発揮するのです。

CBDの具体的な効果をいくつかご紹介すると、睡眠の改善やリラックス効果、禁煙など依存症への効果、抗炎症作用や抗酸化作用による肌荒れの効果、などがあります。

他にもてんかん病やパーキンソン病などの疾患にも効果があるので、健康に関して悩んでいる症状がある方はその症状とCBDの関連について調べてみても良いかもしれません。

CBDの健康効果について詳しくはこちらの記事でも説明しています。

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CBDは違法じゃないの?

CBDは大麻草から抽出できる成分ですが、大麻草は日本では厳しく取り締まられています。このイメージから、『CDBも法的にリスクがあるのではないか』と考える方もいるかと思います。

しかし、CBD製品の製造やその利用については、日本でも合法です。

大麻について規制している大麻取締法の第一条には、大麻草でも成熟した茎と種子及びその製品は規制する対象として除くという記載があります。

日本で流通しているCBD製品に関しては基本的にこの規制に則っているため、合法となるのです。

なお、CBDと同じほど有名なカンナビノイドとしてTHCがありますが、THCは向精神作用(いわゆる大麻をイメージするハイになる作用)や依存性があるため、安全であるとは言えません。法律面でも、大麻取締法だけでなく、麻薬及び向精神薬取締法という法律でも規制されているため、CBD製品にTHCが含んでいないか検査をしていないものを買うのは控えたほうが良いでしょう。

CBDの法律に関してはこちらの記事で詳しく説明しています。

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CBDは鬱病にも効果があるのか?

ここまでCBDの効果や規制の有無について見てきましたが、ここからはCBDが鬱病に対しても効果があるのかどうかについて解説していきます。

CBDの鬱病への効果が期待されている理由

結論から言うと、CBDは現段階では鬱病への効果を研究されている段階です。

しかし、CBDには精神安定作用、抗不安作用があると言われており、多くの動物実験や鬱病患者の事例証拠によって鬱病に効果があるということは示されつつあります。

鬱病への効果だけでなく、パニック障害や対人恐怖症、強迫神経症(OCD)、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、全般性不安障害(GAD)、強迫神経症などの障害にも効果があると考えられています。

どうしてCBDが鬱病に効果があるといわれているのでしょうか。

CBDはセロトニン5HT1A受容体と結合し、セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)といううつ病に対してよく処方されると似た機序で作用するからです。脳内のセロトニンの利用率を増加させることで、不安感を軽減させて気分を高揚させてくれるのです。

また、セロトニン受容体だけでなく、チョコレートなどに入っているGABA受容体にも作用すると言われています。GABAとはGamma-Amino Butyric Acid(γ-アミノ酪酸)であり、緊張やストレスを和らげたり、興奮を鎮めたりする効果があると言われています。CBDはGABA-A受容体に作用して、GABAの鎮静作用を強めることで不安感を減少させることができるのです。

さらに、動物実験によると、海馬の神経細胞の再生をCBDが助けるということもわかっています。神経細胞新生が阻害されると、自殺行動につながるということも踏まえると、CBDのこの効果はうつ病に効果があるという可能性を示唆しています。

はじめにお伝えしたとおり、まだうつ病への効果は研究されている段階ですが、今後CBDの研究が進めば、CBDがうつ病の治療薬の1つとなる可能性もあります。

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CBDは睡眠異常への効果が期待できる

鬱病に悩む方の中には、身体症状として睡眠異常が発生し苦しんでいる方もいます。

CBDは、こうした睡眠異常に対しての効果が期待できると言われています。CBDの持つリラックス作用が、入眠を促進したり、睡眠の質を向上させたりする効果を持っていると期待されています。

実際に、2019年には、睡眠の異常で悩んでいる成人にCBDを投与する実験を行ったところ、約70%の人が一か月以内に睡眠異常が改善したとの例もあります。

このように、CBDは鬱病の症状の一つである睡眠障害・不眠症への効果が期待できます。

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鬱病に悩む方におすすめのCBD摂取方法

ここまでCBDが鬱病に効果を持つのかについて説明してきました。本記事の最後に、実際にうつの症状に悩む方におすすめのCBDの摂取方法をご説明します。

日常的なCBDの摂取にはCBDオイルやCBDグミがおすすめです。CBDオイルは主に舌下摂取として、CBDグミは主に経口摂取として吸収されます。これらは持続時間が4~6時間と6~8時間であり、長続きするため鬱病に悩んでいる方にはおすすめです。

また、CBDリキッド等の吸入摂取は数分でCBDの効果が現れるため、急な不安や緊張におすすめです。

CBDの摂取方法ごとの効き方についてはこちらも参考にしてください。

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終わりに

本記事ではCBDがうつ病に効くのかということを解説してきました。

まだ鬱病の治療薬としては研究段階ではありますが、どうして抗不安作用があるのか、どうして鬱病の治療薬として期待されているのかを理解いただけたかと思います。

多くの効果を持っているCBDをぜひ試してみてください。