CBDの商品をはじめて購入するにあたり、リキッドタイプのものがよく検討されます。
CBDリキッドに期待される効果や効能はどのようなものがあるのでしょうか。
研究段階ながらCBDの効果は事例として多く挙がっており、リキッドならではのポイントも合わせて見ていきます。
CBD・CBDリキッドとは?
CBDには、医療分野や美容領域において効果を発揮するといわれています。
ここではまず、CBDというものがどういう成分かを知る必要があります。
CBDは大麻由来の成分
CBDは、カンナビジオールと呼ばれる成分のことを指しますが、これは大麻草から得られる100種類以上もの「カンナビノイド」と呼ばれる成分のうちの1つです。
CBDは、この100種類以上のカンナビノイドの中の代表的な成分のうちの1つであり、そのほかにTHCなどが挙げられます。
近年、海外では大麻関連の産業が拡大しており、「グリーンラッシュ」と呼ばれるほどに注目を集めています。
この注目の一旦を担うのがCBDであり、オーガニック志向の流行や美容への関心などが重なり、徐々に日本でも認知されるようになりました。
大麻といわれると、精神的にハイになる現象などで知られる向精神作用を起こすことから怖いイメージを持っている方もいると思いますが、適切なルートで生産されるCBDにはそのような精神作用は起こさず、私達の身体に効果的な働きをもたらすとされています。
日本ではまだCBDを認知している方は多くはいませんが、芸能人やスポーツ選手も使用しており、その姿をSNSにアップするなどして徐々に知られるようになっています。
CBDリキッドは主要な摂取方法のうちの1つ
そのCBDですが、体内に取り入れるためにいくつかの使用方法があります。
CBDリキッドは、多くの商品の中でも代表的な摂取方法の1つです。
ベイプなどの吸引器具を用いることでタバコやシーシャのように吸い、肺に留めることで気化した蒸気を肺の毛細血管から吸収することで、CBDを取り入れることができます。
この他にも、舌下に垂らすことで舌にある毛細血管から吸収させていくオイルタイプのものや、グミやガム・チョコレートといった食品に含有させることで消化器官を通して摂取するもの、皮膚などに塗ることで局所的な作用をさせるクリームタイプのものなど、CBDを摂取する方法はいくつかあります。
CBDリキッドは、その摂取方法からタバコなどを連想する方もいますが、リキッドにニコチンやタールといった成分を含むことは日本では禁止されていることから、タバコは吸わないがCBDリキッドを使用する、という方も多くいます。
CBDは合法
CBDリキッドを含むCBDを用いた商品は、所定の手続きをしている商品は日本で取り扱うことは特に問題ではありません。
大麻由来の成分であることから、法律的に禁止されていると考える方もいると思います。
大麻取締法には、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)のうち、大麻草の成熟した茎及びその製品と種子及びその製品を除いたものを大麻として栽培や所持などを禁止しています。
日本で流通されているCBD商品は、海外で茎や種子から抽出されたものであり、それを輸入の際に適切な書類を提出することで示すことで日本で販売されています。
なので、CBD商品を使用していたことで捕まる・・・ということはありません。
ですが、中には個人輸入で適切なルートを通っておらず違法な成分が混入されている可能性はゼロではないで、購入を検討する際はブランドや口コミ等を確認してから購入するようにしてください。
日本の法律に関して、詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
CBDグミが気になっているけど、大麻から抽出される成分ということで、違法なのではないかと心配になることもあるかと思います。本記事では、CBDグミがどういったものなのか、法律がどうなっているのかを解説します。また、違法ではないCBDグミを選ぶ[…]
CBDリキッドにはなぜ効果があると言われる?
ここからは、CBDリキッドなどのCBD製品がなぜ医療分野や美容領域において効果があるといわれているのか、その理由を解説していきます。
身体の調節機能であるECS
私達ヒトや哺乳類には、**エンド・カンナビノイド・システム(ECS)**という、身体調節機能が備わっています。
このECSは、ホメオスタシス(恒常性)と呼ばれる、例えば暑い時に汗をかくことで体温を調整する機能、体内の水分が足らないと判断した時に水分補給をするように行動を起こす機能など、外部の環境にかかわらず、一定の状態を保とうとする調節機能が、適切な働きをするサポートします。
ECSの具体的な働きとしては、私達の身体に存在する自然に生成されるカンナビノイドである内因性カンナビノイドが、全身に分布しているカンナビノイド受容体(CB1,CB2)に作用することで、ホメオスタシスを保つことができています。
CBDはECSを整える働きがある
ECSは体内の調子を整える大切な機能ですが、内因性カンナビノイドが不足することでその働きが低下してしまいます。
この状態はカンナビノイド欠乏症と呼ばれており、身体に様々な悪影響を及ぼします。
体内にある内因性カンナビノイドは、歳を重ねたことでの老化や、過度なストレス、栄養の不足などで減少するといわれています。
植物由来のカンナビノイドは、これらの不足を補う効果があるとされており、例えばCBDを摂取することでカンナビノイド受容体に作用し、ECSを正常化させることにつながります。
なので、CBDリキッドなどの商品が、健康や美容に効果があると言われています。
CBDリキッドの実際の効果について
健康や美容に効果があるとされるCBDリキッドやCBD商品ですが、具体的にその効果はどのようなものがあるのでしょうか。
その効果について詳しくみていきます。
リラックス効果で自律神経を整える
CBDの代表的な期待効果として、リラックス効果が挙げられます。
私達は、ストレスや不安を抱えることがありますが、これを解消するメカニズムとして、脳や脊椎などの中枢神経に多く分布しているカンナビノイド受容体であるCB1と内因性カンナビノイドが機能することで不安感を和らげるということが分かっています。
CBDは、CB1受容体との信号伝達が活性化させることが分かっているので、この効果から不安感の軽減が期待されています。
また、CBDはFAAHと呼ばれる機能を阻害する効果があるといわれてます。
FAAHとは、内因性カンナビノイドの1つであるアナンタミドを分解する酵素のことをいいます。
これを阻害することにより、血中のアナンタミドの濃度が上がることで、CB1と作用し不安感を和らげるとされています。
現代社会は、「ストレス社会」と呼ばれ、経済的には豊かになる一方で精神的に病んでしまったり悩みを抱えている人が非常に多い状況です。そんなストレス社会において、CBDは有効な手段であると期待されています。海外ではグリーンラッシュと呼ばれるほど市[…]
睡眠の質を改善
日本人は20%以上の割合で不眠症の症状を抱えているといわれています。
CBDは、この不眠症の改善や睡眠の質の向上の効果があるとされています。
睡眠障害の最たる原因はストレスや不安といったものでありますが、CBDがもつリラックス効果により改善が期待されます。
CBDはうつ病などの治療目的で使用されることもあるなど、抗不安作用があるとされています。
『CBDが鬱病に効くと聞いたけれど、CBDがどんなものかわからない』『CBDを使ってみたいけれど、本当にうつの症状に効果があるのかわからない…』という方に向けて、CBDとはどういうものなのか、どうして鬱病に効果があるのかついて解説します。ま[…]
実際に、CBDリキッドを摂取することで入眠がしやすくなったという声も多く挙がってきており、その効果が期待されます。
また、不眠症の改善策として睡眠導入剤の使用など挙げられますが、これらは副作用を起こす可能性が示唆されています。
その点CBDはオーガニックな商品で重度な副作用が見られないことから、化学療法よりも身体に負担がないということで注目を集めています。
肌荒れなどの改善にも
CBDクリームなどは、皮膚に塗布することで局所的な作用を起こすとされています。
皮膚にもカンナビノイド受容体であるCB2が広く分布されており、CBDを塗布することで血中に回るのではなく、皮膚にあるCB2に直接的に作用することで、皮膚の悩みを改善する効果があるとされています。
具体的な効果として、抗炎症作用や皮脂の過剰分泌の抑制などが挙げられます。
CB2は免疫細胞にも存在しており、カンナビノイドと作用することで免疫機能を正常化する働きがあり、細菌が起こした炎症などを抑制します。
CBDがこの免疫機能をサポートすることで、抗菌・抗炎症作用が期待されています。
また、身体のECSを正常化することでその時の肌の状態に合わせて皮脂の分泌を調整することになり、肌の状態を適切にします。
これらの効果から、ニキビやアトピー、乾燥肌などに対して効果を発揮すると言われています。
CBDはニキビなどの肌荒れに効果があると言われています。CBDがニキビやシミ、湿疹などの肌荒れにどういう効果があるかを根拠となる論文付きで解説します。また、ニキビに効くCBDの具体的な使い方やおすすめのCBD商品も紹介します。CBD[…]
腰痛や頭痛などの慢性痛にも効果が期待
CBDは痛みの緩和に対しても有効であるとされています。
CBDがもつ抗炎症作用は、頭痛や腰痛・生理痛などの痛みに対して有効であり、急性疼痛などの一時的な痛みにはもちろん、慢性的な痛みに対しても効果的であることが様々な実例を通して分かってきています。
痛みの緩和の方法として鎮痛薬を使用している場合副作用などが考えられますが、植物由来のカンナビノイドが新たな選択肢になるかもしれません。
「頭痛や片頭痛、関節痛や筋肉痛や生理痛など、痛みがひどくて何をするにも集中できない」そんなこともあると思います。CBDは鎮痛・疼痛緩和の効果があると言われており、ほとんどの慢性痛や急性疼痛に効果があると言われています。本記事[…]
肩こりなども同様な効果が期待されています。気になる方は以下の記事も参考にしてみてください。
日頃生活している中で、多くの人が抱える悩みである肩こり。最初はそのままにしていて、段々痛みが無視できなくなることってありますよね。そこで最近、CBDが肩こりに効果があるとされていますが、この記事ではCBDは本当に肩こりに効くのか、詳しく見て[…]
CBDリキッドは禁煙にも効果が?
CBDリキッドを使用する方には、禁煙を目的としている方もいます。
ここではなぜCBDが禁煙目的で期待されているか、詳しく見ていきます。
ニコチンなどの依存に対して有効
CBDがECSの働きをサポートすることで様々な効果があることをここまで見ていきました。
ECSは他にも、依存症の行動を調整する働きがあるので、この機能をサポートすることで依存症の治療として期待されています。
また、先程CBDは抗不安作用があり、ストレスや不安といった症状を緩和させる働きがあることを解説しましたが、これは喫煙者の依存作用にも効果が期待されます。
喫煙者の多くが禁煙をする時に起こりうることとして、ニコチン依存からくるストレスや不安作用があります。
CBDはこれらを抑制することで、タバコを吸いたいという欲を抑える働きがあるとされています。
実際に、CBDが禁煙効果があるのか、タバコの消費量の変化を考察することを目的とした実験において、CBDを摂取した群がCBDを摂取しなかった群に比べタバコの消費量が減少したことが分かっています。
具体的な作用などは現在も研究されていますが、禁煙をもたらす新たな選択肢の1つとして現在注目されています。
ニコチン以外にも依存症に対して効果がある
アルコール依存や薬物依存など、現代人が抱える依存症は多岐に渡ります。
そのような依存症は、脳神経の報酬系の機能に働きかけることによって発生しています。
この報酬系を適切な状態に保つ効果がCBDにはあるとされ、依存症の治療としてCBDを活用する事例が出てきています。
実際に、動物実験などを通してアルコールや大麻といった依存に対して効果があることを示唆する実験結果も出てきています。
CBDリキッドの良さ
CBDの商品それぞれに特性がありますが、CBDリキッドならではの良さがあります。
ここでは、CBDリキッドの特性を見ていきます。
即効性が高い
CBDリキッドは、摂取してから効果を感じ始めるまでの時間が他の商品とくらべて短く、即効性があると言われています。
CBDオイルは摂取してから約30分、CBDグミやチョコレートといった食品は約1時間-1時間半ほどの時間が経つことで吸収されていき効果が現れますが、CBDリキッドは5分程度で効果を感じるようになります。
なので、緊張が伴う発表前の不安に対してやタバコを吸いたいといった気持ちの抑制など、タイミングを合わせやすいのが特徴的です。
CBDは摂取方法によって効果の現れ方が変わります。舌下摂取・経口摂取・吸入摂取・局所摂取といった4つの摂取方法ごとに、CBDの効果が出るまでの時間や効果が持続する時間、さらには吸収率をご紹介していきます。CBDは摂取方法によって効き方が[…]
フレーバーを楽しめる
CBDリキッドには、いくつかフレーバーがあるのも良さであるといえます。
オイルなどは味に若干の違いがあるとはいえ、基本的に風味を楽しむものではありませんが、CBDリキッドはその味自体も楽しむことができます。
ミントや植物の風味をあえて出すものもあれば、多くのフルーティーな味の商品も出てきていることから、その風味からもリラックス感を味わうことができます。
まとめ
ここまで、CBDリキッドの効果について解説していきました。
身体に何らかの悩みを抱える方にとって、CBDを摂取することは効果的な方法になる可能性があるので、ぜひ自分に合った商品を見つけてみてください。