CBDには瞑想・マインドフルネスをサポートすると聞いたことがある方もいるかも知れません。瞑想をはじめたばかりで、まだうまくリラックスや心の整理ができない方のために、CBDがどのように瞑想をサポートするのかを解説します。
CBDとは?
瞑想との関係を説明する前に、CBDについて改めてご説明します。CBDはどうして最近注目を集めているのでしょうか?また、CBDは安全なのでしょうか?
CBDは大麻に含まれる成分
CBDの正式名称はカンナビジオール(Cannabidiol)と言いますが、大麻などの植物に含まれている成分です。大麻から抽出される104種類ものカンナビノイドの中で、最も注目されているのがこのCBDなのです。
では、どうしてCBDはここまで注目されているのでしょうか?
それはCBDが体内の恒常性を保つECSという仕組みに作用することで、リラックス効果や抗炎症作用をはじめ、多くの健康・美容効果をもたらすと期待されているからです。
CBD自体が単離されて研究され始めてから、まだ日が浅いため、わかっていないこともいいですが、多種多様な研究論文が現在も発表され続けています。
CBDの安全性:ハイになる作用はない
そんなCBDですが、大麻から抽出されると知って大丈夫なのかなと思ったのではないのでしょうか。大麻に対するマイナスなイメージから、CBDについての懸念を持っている方も多いです。
しかし、CBDは極めて安全性の高い成分だと言われています。
大麻で連想するハイになる作用(向精神作用)はTHC(テトラヒドロカンナビノール)というカンナビノイドに含まれているものであり、CBDにはその作用は全くないので安心してください。
また、CBDは重大な副作用や乱用・依存の可能性もないといことは、WHO(世界保健機関)が2017年に正式に見解をだしています。
参考:WHOの公式見解
CBDについての危険性がまだ気になる方はこちらを見てみてください。
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CBDは合法である
大麻は植物として大麻取締法によって規制されています。ではCBDは違法にはならないのでしょうか?
大麻取締法の第一章総則の第一条には以下のような記載がされています。
この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。
引用元:大麻取締法
つまり、大麻草でも、成熟した茎や種子とその製品は大麻取締法によって規制されていないということです。
日本で流通しているCBD製品は基本的にはこの法律に則っているため合法です。
ただし、一部の悪質な事業者はコスト面から花穂や葉といった日本では違法となる部位からCBDを抽出していることもあるので、注意してください。
また、THCというもう一つの代表的なカンナビノイドは向精神作用があるということもあり、違法なのでこちらも注意してください。
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瞑想・マインドフルネスについて
CBDの合法性や安全性についてわかったところで、改めて瞑想やマインドフルネスについて紹介します。
瞑想の効果
近年、瞑想やマインドフルネスが非常に注目されていますよね。Googleが取り入れていたり、スティーブ・ジョブズがやっていたり、他にも多くの経営者やスポーツマンなども瞑想を取り入れていますが、どのような効果があるのでしょうか?
- 集中力や生産性の向上
- ストレスの軽減、リラックス効果
- うつ病・不安緩和
- コルチゾール(ストレスホルモン)の減少
- オキシトシン(幸せを感じるホルモン)の分泌
様々な効果があると言われていますが、これらが代表的な効果です。
本当?と思う方もいると思いますが、瞑想の効果は研究によって裏付けられているものもあります。
例えば、カナダの小学生を対象にした実験では、瞑想を行った小学生が算数で15%ほど高い成績を取ったというような結果が示されました。
これらの効果は無意識下で起きている脳の活動を鎮めることができるためだと言われています。
瞑想のやり方
瞑想のやり方は様々ありますが、リラックスして座り、呼吸に意識を向けるというのが最もシンプルです。
座り方は、背筋を伸ばして深い呼吸ができれば大丈夫です。椅子でも地べたでも良いですし、結跏趺坐(座禅でイメージする座り方)でもあぐらをかいても大丈夫です。
呼吸は、できれば腹式呼吸で行い、ゆったりとしたペースで呼吸をしましょう。
そうすると、頭の中でなにか考えてしまうと思います。その時はその考えているという事実に気づき、注意を向けないようにします。何も考えないということは案外難しいですが、繰り返していくことで何も考えが浮かんでこなくなり、無意識下の脳の活動が鎮めることができるのです。
CBDは瞑想をサポートする?
CBDを摂取することで瞑想がやりやすくなると言われています。CBDの効果、瞑想との関係性を解説します。
初心者に瞑想は難しい
注目されている瞑想に興味を持ってはじめてみたけど、すぐに辞めてしまったという方は少なくありません。
「何日か続けてみたけど効果を感じられなかった」「瞑想していてもいろんなことを考えてしまって無になることができなかった」「忙しく面倒くさくなってしまった」
こんな理由で瞑想を始めては辞めるというような方が多いのです。
恥ずかしながら本記事を書いている私も、瞑想に何回かチャレンジしてみましたが、何度も習慣化に失敗していました。
CBDの抗不安作用で瞑想をしやすくする
CBDの効果として抗不安作用などがありますが、それらが瞑想をサポートすると考えられます。
まず、CBDの効果についてかんたんに説明します。
私たちの体にはECS(エンドカンナビノイドシステム)という体の機能を調整する仕組みが備わっています。
通常、体内で自然と生成されるカンナビノイドのアナンダミドや2-AGがカンナビノイド受容体と結合することで、食事や睡眠や記憶といった体の機能を調整するのですが、強いストレスや老化や栄養不足などによって、アナンダミド等が生成されなくなってしまいます。この状態をカンナビノイド欠乏症といいますが、体内の機能がうまく調整できずに、体に様々な不調が出てしまうのです。
そこで、CBDを摂取すると、足りなくなっているカンナビノイドを補充することができ、ECSを正常化するため、CBDには様々な効果があるのです。
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具体的には、CBDには抗不安作用があると言われています。
CBDはセロトニン受容体5-HT1Aに働きかけ、脳内のセロトニンの利用率を上げることができます。これは抗うつ薬であるSSRI(選択敵セロトニン再取り込み阻害薬)と同じ機序で働き、不安を和らげることができ、リラックス作用を及ぼします。また、CBDは低用量では集中する効果を持っています。
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瞑想がうまくいかない理由として、考え事をし続けてしまって集中できないということがありますが、CBDの抗不安作用や集中効果によって、瞑想をサポートするのです。
実際に何度も瞑想に失敗した私も、CBDグミを使うと、頭の中でいろいろ考えてしまったのを抑えられ、瞑想の効果を感じられました。
ただし、CBDには抗不安作用によって入眠を助けるという効果もあるため、摂取しすぎると眠くなってしまうので気をつけてください。
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瞑想のためのCBD活用例
CBDを瞑想に使っている活用例も合わせてご紹介します。
映像作品を始めとして世界的なクリエイターである高城剛さんは、CBDオイル・瞑想・音楽を組み合わせたイベントを開催していました。参加者全員がイベントのはじめにCBDオイルを摂取してから、音楽・瞑想をするという内容でした。
他にも、瞑想のためのCBDロールオンが発売されていたりもします。
瞑想やマインドフルネス以外にも、最近流行っているヨガやサウナなどの自律神経を整える効果がある活動には、CBDが相性が良いと考えられるので、ぜひ試してみてください。
瞑想のためのCBDの使い方
瞑想・マインドフルネスのためにはどのようにCBDを使うのがよいのでしょうか?製品の種類と摂取のタイミングを解説します。
自分に合ったCBD製品を
CBD製品には実に多くの種類があります。
- 垂らすタイプ:CBDオイル
- 食べる/飲むタイプ:CBDグミ、CBDキャンディ、CBDドリンクなど
- 吸うタイプ:CBDリキッド、CBDベイプペン、CBDワックス
- 塗るタイプ:CBDクリーム、CBDロールオンなど
この中で、瞑想のためにはどの製品が良いのでしょうか?
血液中に吸収されることで、全身のカンナビノイド受容体(特に瞑想の場合はCB1)に効果があるので、垂らす、食べる/飲む、吸うタイプがおすすめです。これらのCBD製品の中では自分のお好みのものを使ってください。
パッとCBDを吸収したければ吸うタイプ、味が苦手じゃなければバランスの良いCBDオイル、美味しく摂取したければ食べるタイプ、など自分が好きなものを選んで大丈夫です。
塗るタイプは、全身にCBDがめぐるわけではないですが、例えば痛みがある場合などには疼痛緩和の効果があるのでおすすめです。
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瞑想を始める前にCBDを摂取しよう
瞑想を行うときにCBDの効果が出ている状態が理想なので、CBDは瞑想を始める前に摂取しましょう。
CBDは効果が出るまでにある程度時間がかかるため、その時間を考慮して摂取するタイミングを調整するのが良いでしょう。
摂取方法ごとに効果が出るまでには違いますが、吸うタイプの吸入摂取ではだいたい2,3分で効果が出てきます。垂らすタイプの舌下摂取では15〜30分程度、食べるタイプの経口摂取では30~90分程度です。
CBDの摂取のタイミング・量を調整することで、瞑想の効果をCBDで高めましょう。
CBDは摂取方法によって効果の現れ方が変わります。舌下摂取・経口摂取・吸入摂取・局所摂取といった4つの摂取方法ごとに、CBDの効果が出るまでの時間や効果が持続する時間、さらには吸収率をご紹介していきます。CBDは摂取方法によって効き方が[…]
CBDを摂取する際の注意点
最後にCBDを摂取する際の注意点も理解しましょう。
CBDは日常的には1日あたり10〜30mg程度の摂取ですが、1,500mgまでの高用量でも安全性が確認されています。しかし、摂取しすぎてしまうと、日中に眠気が出てきてしまいます。瞑想をサポートするために摂取したのに眠くなってしまったでは本末転倒なので、自分にあった摂取量を見つけてください。
また、CBD製品は信頼できるものを選んでください。特に、第三者機関による成分分析を行っているのかには注意して商品ページ等を見てみてください。
CBD製品の安全性と、摂取する量に気をつけて、ぜひ瞑想のときに使ってみましょう。
おわりに
本記事では、CBDと瞑想の関係性についてご紹介しました。CBDの抗不安作用や集中効果が瞑想をサポートするので、瞑想初心者の方はぜひCBDと一緒に瞑想を試してみてください。