CBDの鎮痛・疼痛緩和効果を解説!痛み別におすすめCBDもご紹介

「頭痛や片頭痛、関節痛や筋肉痛や生理痛など、痛みがひどくて何をするにも集中できない」そんなこともあると思います。

CBDは鎮痛・疼痛緩和の効果があると言われており、ほとんどの慢性痛や急性疼痛に効果があると言われています。

本記事では、CBDがどうして疼痛緩和・鎮痛の効果があるのかを論文の紹介もしながら解説していきます。

CBDについて

まずはCBDもについて改めてかんたんにご説明します。

CBDは大麻から取れる成分

ご存じの方も多いかと思いますが、CBDは大麻から取れる成分です。

大麻にはカンナビノイドという成分が100種類以上含まれています。カンナビノイドは酸素・水素・炭素からなる物質であり、それぞれがカンナビノイド受容体に作用することで、多くの薬理作用があることが知られています。

その中でも特に注目を集めているのがCBD(正式名称はカンナビジオール)です。カンナビノイドごとにどのような作用をもっているのかが違うのですが、CBDはその薬理作用の多さから最も注目されているのです。

ちなみに、大麻・大麻草・麻・ヘンプ・マリファナは使う場面やイメージが全然違いますが、植物学的にはカンナビス・サティバ・エルというものを指しています。

THCとCBDの違い

CBDと並んで有名なカンナビノイドとしてTHC(テトラヒドロカンナビノール)というものがあります。よく間違えられるので、少しだけTHCとCBDの違いについてご説明しておきます。

THCについて最も指摘するべきこととしては、向精神作用を持っていることです。

向精神作用とは、ハイになったり、幻覚を見たりする作用のことで、いわゆるマリファナや大麻としてイメージするものはこのTHCの向精神作用によってもたらされています。

THCは、脳や脊髄などの中枢神経系に多く存在しているCB1というカンナビノイド受容体に直接作用します。そのため、視覚や聴覚が鮮明になったり、精神に影響を与えたり、食欲増進の効果をもたらすのです。

もちろん、THCはTHCで多くの薬理作用があり、それこそ鎮痛や鎮静作用ももっているため、海外では医療目的としてTHCも使用する国があります。

しかし、日本においてはその向精神作用が理由で、THCは嗜好品としても医療用途としても法律で規制されています(2021年2月現在)。

そのため、THCが含まれているCBD製品は絶対に買わないようにしましょう。

CBDの安全性・合法性

それでは、CBDの安全面・法律面は問題ないのでしょうか?

まずは安全面からです。

CBDはTHCと違い向精神作用はありません。また、乱用の可能性や依存性もなく、忍容性も良好(副作用がほとんどないかあっても安全性が高い)と考えられています。

2017年にWHOがその安全性については公式な見解でも発表しているため、CBDは非常に安全な成分といえるでしょう。

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次に法律についてです。

大麻は大麻取締法という法律で、大麻取扱者以外の栽培や所持が禁止されています。

「それならCBDも違法なんじゃないの?」

そう思う方もいると思いますが、大麻取締法の第一条には大麻草の成熟した茎・種子及びその製品は、大麻取締法における「大麻」から除くという旨の記載があります。

端的に言うと、茎・種子から摂れたCBDであれば大麻取締法で規制されることはないということです。

基本的に日本で流通しているCBD製品は、この法律に則っているため、合法となるのです。

(一部悪質な事業者はこの法律に則っていないため、CBD製品を購入する際は十分注意してください)

法律がまだ心配という方はこちらも参考にしてください。

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CBDの効果とECS(エンドカンナビノイドシステム)

CBDの鎮痛作用をご説明する前に、どうしてCBDが多くの薬理作用をもっているのか、その理由をご説明しておきます。

人や哺乳類にはエンドカンナビノイドシステムという体の恒常性を保つ仕組みが備わっています。このECS(エンドカンナビノイドシステム)によって、睡眠や食事、記憶や免疫などの生きていく上での機能が調整されているのです。

そもそも、人体には自然と生成されるカンナビノイドがあります。CBDなどの植物性カンナビノイドと対比されて、エンドカンナビノイドや内因性カンナビノイドといいます。エンドカンナビノイドには、アナンダミドや2-AGという代表的な2つに加えて、NADAやPEAなどが確認されています。

参考:日本臨床カンナビノイド学会

通常は内因性カンナビノイドがカンナビノイド受容体と結合し、細胞に恒常性を保つための具体的な指示を与えます。カンナビノイド受容体には、脳や中枢神経系などに多く存在しているCB1と、免疫細胞や皮膚、末梢神経系に多く存在しているCB2があります。

しかし、強いストレスや加齢などの影響で、内因性カンナビノイドが生成されなく、恒常性が保たれないカンナビノイド欠乏症という状態になってしまいます。

そこで役に立つのがCBDを始めとした植物性のカンナビノイドなのです。

CBDはECSを正常化することで、もともと不調だった状態を改善します。具体的な効果としては、睡眠の改善やリラックス、これから説明する鎮痛作用があります。

他にどのような効果があるのかについてはこちらの記事を参考にしてください。

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疼痛(痛み)の分類

単に痛みと言っても多くの種類があります。そのため痛みは部位や原因によって分類されています

部位による分類では、体の表面の痛みである体性痛と内臓痛に分けられます。体性痛は鋭い痛みでどこが痛むのか明確であり、熱刺激・機会刺激・化学刺激によって痛みがもたらされます。一方、内臓痛はどこから痛むのかわからない鈍い痛みがあると思います。

原因による分類では、侵害受容器というものを介する痛みである侵害受容性痛と介さない痛みである神経障害痛に分けられます。侵害受容性痛は炎症痛があります。

それぞれでどのような治療薬があるのかが異なります。

CBDは疼痛緩和・鎮痛の効果がある?

ここまで長くなってしまいましたが、CBDが鎮痛・疼痛緩和の効果を持っているのかを解説していきます。

CBDの抗炎症作用で痛みが緩和

CBDが作用するカンナビノイド受容体のCB2は免疫細胞にも存在しており、免疫機能を正常化する働きがあると言われています。

CBDの抗炎症作用はとても強力で、特に期待できる効果の1つです。痛みの種類にもよりますが、炎症したときにでるプロスタグランジンやサイトカインといった物質によって痛みを感じると言われています。

CBDが炎症を抑え、結果として痛みが緩和されるのです。CBDは急性疼痛や一時的な痛みにも、ほとんどの慢性痛にも効果があります

2008年に行われたレビューでは、1980年〜2007年までの研究を対象として慢性痛の軽減にどれだけCBDは効果があるのかを評価しました。結果としてはCBDは全般的な疼痛管理に効果があり、副作用もないという結論に至ったそうです。

参考:Cannabinoids in the management of difficult to treat pain

具体的に痛みに効果があるのかをいくつかご紹介しておきます。

多くの人が悩む片頭痛にCBDは効果があると言われています。片頭痛の原因は正確にはわかっていませんが、脳内の変化が原因と考えられています。CBDはECSに作用することで、片頭痛の引き金となる脳内の化学反応が起きても平衡を取り戻すのではないかと考えられています。

また、関節炎(関節の痛みや疾患をまとめて指す言葉)にもCBDは効果があります。2016年に行われた関節炎のマウスにゼリー状のCBDを経皮摂取させて実験においては、CBDが痛みと炎症を抑えることが書くんされました。

他にも、生理痛や線維筋痛症などにも効果があると言われています。

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ちなみに、痛みを抑えるためには、THCとCBDを同時に使った場合が最も効果があるということは研究においてわかっていたりします。(もちろん日本では違法なので使用することはできません)

既存の鎮痛剤であるオピオイド系鎮痛薬などの副作用や依存症に苦しむ方が多いことも踏まえると、CBDは鎮痛の治療薬として期待を集めるのも頷けるでしょう。

CBDの疼痛緩和・鎮痛に関する論文の紹介

いくつか論文もご説明してきましたが、本当に疼痛緩和・鎮痛に効果があるのかなと思われている方もいると思うので、いくつか論文もご紹介しておきます。

難治性がん患者の疼痛緩和の研究

2009年にイギリスのシュロップシャーで行われた研究では、慢性的にオピオイドを投与しているにも関わらず十分な鎮痛効果が得られない177名のがん性疼痛患者を対象に、2週間の多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照並行群間比較試験が実施されました。

この研究ではTHCとCBD、THC、プラセボのいずれかに患者が分けられ、それぞれが投与されました。

研究の結論として、オピオイドでは十分に緩和されない進行がん疼痛を有する患者の疼痛緩和にTHC:CBD抽出物が有効であることが示されました。

原文:Multicenter, double-blind, randomized, placebo-controlled, parallel-group study of the efficacy, safety, and tolerability of THC:CBD extract and THC extract in patients with intractable cancer-related pain

CBDの慢性炎症性疼痛および神経障害性疼痛への効果

2007年にミラノ=ビコッカ大学のバイオテクノロジー/バイオサイエンス学科での研究では、ラットを用いてCBDを毎日経口投与もしくは関節内注射をすることで、神経障害性疼痛や炎症性疼痛に対してCBDが治療効果があるのかを調べました。

プロスタグランジンや一酸化窒素などいくつかのメディエーター(細胞間のシグナル伝達を行う物質)の減少などを示しました。

この研究の結論としては、慢性疼痛状態におけるカンナビジオールの治療薬としての可能性を示しました

原文:The non-psychoactive cannabis constituent cannabidiol is an orally effective therapeutic agent in rat chronic inflammatory and neuropathic pain

痛みごとのおすすめCBD製品

疼痛緩和・鎮痛にCBDの効果が期待されていることはわかってもらえたと思うので、次に痛み別におすすめのCBD製品の種類を紹介したいと思います。

頭痛・片頭痛

まずは頭痛や片頭痛です。

頭痛に対しては、舌下摂取/吸入摂取がおすすめです。

局所的に効く経皮摂取や効果が出るまでに時間がかかる経口摂取とは違い、舌下摂取や吸入摂取は摂取された後血液を通り全身をめぐります。また、舌下摂取は15~30分で効果が現れ、吸入摂取はわずか数分で効果が現れ始めます。

そのため、頭痛を感じたときにすぐにCBDオイルやCBDリキッドを摂取するのがよいでしょう。

CBDをどう使っているのかインタビューしたときには、頭痛を感じたときにオイルをすぐに摂取するという方もいました。もともと薬を飲むのが抵抗あったという事もあったそうで、重宝しているとおっしゃっていました。

関節痛・筋肉痛・生理痛

次に関節痛、筋肉痛、生理痛についてです。

こちらは局所的な痛みで炎症を伴う痛みなので、痛む箇所に直接CBDを塗布するのがおすすめです。局所摂取/経皮摂取と呼ばれる摂取方法です。

製品としてはCBDクリームやバーム、ロールオンなどがおすすめです。

有名なCBDブランドであるCBDfxからはマッスルバームという筋肉痛や肩こり用のCBDバームが販売されているので、試してみてもいいでしょう。

まとめ

本記事では、CBDが鎮痛・疼痛緩和に効果があるのかを解説してきました。CBDがどういったものなのか、どうして疼痛緩和にCBDは効果があるのかがわかってもらえたかと思います。

悩みの痛みがある方はぜひ試してみてください。