CBDが睡眠を改善させる?不眠症のためのCBDの効果と注意点

CBDは睡眠の改善に効果があると言われています。多くの人が悩む睡眠障害や不眠症に対して、どうしてCBDが効果があるのかを解説します。睡眠導入剤との比較や副作用などのCBDに関する不安、睡眠改善におすすめのCBD製品の使い方をご説明します。

睡眠の質に悩む人は多い

ベッドに入っても寝付けずに何十分、何時間も経ってしまった、そんな経験をしたことがある人は多いと思います。

寝付けない・睡眠が浅い・目覚めが悪いなど、眠りの質に悩んでいる人は世界中で多くいます。日本人を対象にした調査によると、5人に1人が不眠の症状を持っているそうです。

CBDがどうして睡眠の改善に働きかけるのかを見る前に、睡眠障害・不眠症の症状や原因について見ていきましょう。

睡眠障害・不眠症の代表的な症状と危険性

一口に睡眠障害・不眠症といっても、症状は人によって様々であり、睡眠障害には70種類ほどあります。いくつかの代表的な症状についてご説明します。

  • 不眠症:眠れない、あるいはすぐ目覚めてしまう
  • 睡眠時無呼吸症:眠っている間に呼吸が止まってしまう
  • 害日リズム障害:体内時計と睡眠パターンが乱れる
  • ムズムズ脚症候群:夜間に足がムズムズする、脚を動かさないと不快感や痛みがある
  • 睡眠時随伴症:睡眠中に異常な行動や現象が起こる(悪夢を見る、歩き回るなど)
  • 過眠症:夜眠っていても、ナルコレプシーなどの疾患で日中に強い眠気が続く

他にも様々な症状があるため、ご自身がかかえている睡眠障害について深刻なものがあれば詳しく見てみるのが良いでしょう。

参考:https://www.suimin.net/step1/syndrome/

また、睡眠不足は深刻な疾患の危険因子であり、睡眠時間が7時間以下の成人は肥満・心臓病・糖尿病・脳卒中・鬱病などの慢性病を発症する確立が高くなってしまいます。

日中の集中力が削がれるだけでなく、これらの重大な疾患にかからないようにするためにも、睡眠の改善は大変重要です。

睡眠障害・不眠症の原因の1つは不安やストレス

睡眠障害の原因は人によって様々ですが、主な原因を紹介します。自分がどういった原因によるものかを認識することは、改善するために重要となります。

1つ目として、心理的原因や精神医学的原因によって不眠になってしまうことがあります。

嫌なことがあって眠れない、ストレスが続いて眠っていても目覚めてしまうといった小経験がある方は多いと思いますが、人間関係のストレスや仕事でのストレスなど、様々なストレスによって睡眠障害・不眠症になってしまいます。

また、憂鬱な気分が続く鬱病によって眠れなくなってしまうことも多いです。慢性的な不眠症を抱えている方の3分の1近くの方は精神医学的な疾患を抱えているとも言われています。

2つ目として、身体的な原因によって不眠になることもあります。怪我をしたり、関節が痛かったり、頻尿や花粉症などの身体的な症状によって眠れなくなるケースです。

3つ目として、薬理学的原因を紹介します。お酒・アルコールの飲みすぎていたり、煙草で覚醒作用があるニコチンを摂取していたり、夜にカフェインを取ってしまうことによる不眠の症状がこちらです。ちなみに、寝酒は寝付きが良くなると思ってる方もありますが、睡眠が浅くなるため、不眠の対策にはなりません。

他にも、時差ボケなどの影響で不眠となってしまうこともあるので、どういった理由によって不眠になってしまっているのかを理解することで、改善できるようにしましょう。

睡眠導入剤は副作用も確認されている

睡眠改善の方法として、睡眠導入剤(睡眠薬)を服用している方もいらっしゃるかと思います。医師の処方される睡眠導入剤によって睡眠が改善されることも多いと思います。

しかし、睡眠薬・睡眠導入剤には、副作用があることで知られています。頭痛やめまい、ふらつき、転倒、胃痛や吐き気などの副作用があるとも言われているので、注意が必要です。

CBDが睡眠の質を上げる?

CBDには睡眠の質を改善したり、不眠症・睡眠障害に対して有効であるということが期待されています。エンドカンナビノイドシステムについて説明し、どうして効果があると言われているのかを解説します。

CBDとエンドカンナビノイドシステム

CBD(カンナビジオール)とは、麻から取れる天然成分のことです。104種類確認されているカンナビノイドの中でも、その薬理作用や安全性から近年もっとも注目されているのがCBDなのです。

CBD・カンナビノイドは、人体に備わるエンドカンナビノイドシステムという仕組みに作用することで、健康に良い影響を与えます。この仕組みは、外部から身体的・精神的ストレスを受けたときに体内のバランスを取り戻したり、健康状態を調整し、体内のホメオスタシス(恒常性)を維持して病気や老化を防ぐという機能があります。

具体的には、抗炎症作用や疼痛緩和(痛みの緩和)作用、抗不安作用、食欲抑制や神経保護が様々な研究によって効果が示されています。また、てんかん病やパーキンソン病などの治療が難しい難病にも効果があるということも示されており、多くの治療薬として期待も集まっています。

以前、どのような健康への効果があるのかをまとめたので、こちらも参考にしてみてください。

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CBDの不安緩和・リラックス作用が睡眠を改善する

多くの人がCBDを摂取することの目的として、リラックス作用があります。

また、CBDは不安神経症や鬱病に対して効果が期待されており、その作用は大きなものと考えられています。

どうして不安や鬱などに対して効果があり、リラックス作用なども期待されているかというと、CBDは様々な神経伝達物質の受容体に作用するからです。

例えば、CBDはストレスに対して効能がある脳内物質であるセロトニンの受容体と結合します。セロトニン5HT1A受容体と結合することで、セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と似た機序で作用することで、脳内のセロトニンの利用率を増加させ、結果として不安感を軽減させて気分を高揚させることができます。

また、CBDはGABA-A受容体にも作用すると言われています。近年、ストレスを和らげるということでチョコレートなどとして売られているGABAの受容体に作用し、GABAが本来持っている鎮静作用を増強させることができるため、CBDが不安感を減少させる効果があると言われています。

不眠症や睡眠障害の原因の1つとして心理的な原因があることはご説明しましたが、特に不安神経症によって睡眠障害が引き起こされている場合には、CBDはとても有効と言われています。

なお、CBDが直接眠気を引き起こすわけではなく、CBDの抗不安作用と鎮静作用によって不安感が和らぎ、リラックスができることで、眠気を促し、眠りの質が改善されると考えられています。

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関節痛やかゆみなどによる不眠にもCBDは効果あり

外傷や関節が傷んだり、湿疹やじんましんなどのかゆみによる不眠症にもCBDは効果があります。

全身が痒くて寝付けないという場合、皮膚が炎症を起こしています。CBDには抗炎症作用や疼痛作用があり、その炎症を抑えることで、眠りにつきやすくしてくれます。

また、関節炎・関節痛にもCBDは効果があります。カンナビノイド受容体は全身に存在しており、エンドカンナビノイドシステムは疼痛や炎症、関節の機能に関わっていることが、関節炎やそれに伴う痛みに効く理由となります。

2016年に行われた研究では、関節炎のマウスに経皮摂取でゼリー状のCBDを塗った結果、痛みと炎症を抑えたということが確認されました。

痒みやいたみによって寝られないといった場合では、CBDクリームやCBDバームを試してみると、睡眠が改善されるかもしれません。

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CBDに重大な副作用や害はほとんどない

睡眠導入剤には副作用がありますが、CBDには重大な副作用や有害性がほとんどないということも、睡眠にたいしてCBDを摂取することのメリットです。

WHOは2017年に、CBDは忍容性が良好(副作用があったとしても非常に軽いということ)ということを報告しました。また、乱用の可能性や依存性もないということで安全です。

一般的な薬と同様に、薬物間相互作用(複数の薬を飲むことで効果の程度が変わったり新しい効果が出てしまうこと)はあると考えられるため、睡眠薬などの他の薬を服用している方は、かかりつけ医に問題がないか確認することをおすすめします。

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CBDの二相性に注意!覚醒してしまうことも

カンナビノイドの多くは二相性も持っていますが、CBDにも二相性があると言われています。二相性とは、同じ物質でも用量によって反対の効果を持つとい意味です。

低用量であれば、覚醒効果があると言われ、日中には集中力を発揮しますが、中〜高用量のCBDでは、鎮静作用において睡眠改善の効果が見込まれます。

二相性とは単に特徴であるため、悪いものではありません。しかし、寝る前にCBDを摂取したら逆に目が冴えてしまったというように、自分が思っていた目的と逆の効果を発揮してしまうこともあるので、自分にあった摂取量を見つけてコントロールしていくことが重要なのです。

睡眠の改善におすすめのCBDの使い方

最後に、睡眠を改善するためのCBDの使い方を摂取方法と摂取量の観点から解説していきます。

睡眠にはCBDオイルでの舌下摂取がおすすめ

睡眠の改善のためにはCBDオイルでの舌下摂取がおすすめです。

舌下摂取とは、CBDを溶かしたココナッツオイルやオリーブオイルを舌の下に垂らし、口腔内の粘膜や、舌の下を通っている太い血管からCBDを吸収する方法です。

CBDオイルの舌下摂取では、15分〜30分程度でCBDの効果が現れ、4〜6時間効果が持続すると言われています。そのため、寝る30分ほど前に摂取すると、寝ている間ずっとCBDの効果が持続するため、睡眠の改善に繋がります。

舌下摂取では1分以上は口の中にCBDオイルを溜めておくことで、CBDの効果がより感じられると思います。

ちなみに、他の摂取方法だと、吸入摂取は効果時間が1,2時間と短かったり、経口摂取では吸収率が低いため、あまりおすすめできません。

上にも記載した通り、痒みや痛みなどが原因で寝付けない場合は、その箇所にCBDバームなどを経皮摂取によって摂取することもおすすめです。

舌下摂取についてはこちらでも詳しく解説しているので、参考にしてください。

少しずつCBDの量を増やして自分に合った量を見つけましょう

CBDの効果は人によって違います。少しの量でもCBDを摂取すれば眠りの質が良くなる方もいれば、眠くなるためにはかなりのCBDを摂取したほうが良い方もいます。

また、二相性があるということもあり、CBDの摂取量は少しずつ増やしていくことで、自分に合った摂取量を見つけていくことがCBDで重要となります。

CBDオイルの場合では、まずは数滴から摂取をはじめて、一週間ごとにちょっとずつ増やしてみることをおすすめします。濃度にもよりますが、だいたい15~25mgほど摂取すると睡眠は改善される方が多いです。

是非、様々な摂取量で試していくことで、最もよく眠れる摂取量を見つけてみてください。

まとめ

本記事では、CBDが睡眠障害や不眠症に対して効果があるということについて解説してきました。睡眠障害の原因やCBDがどうして健康に効果があるのか、どうやってCBDオイルを使えばいいかを理解して、睡眠をより良くしてみてください。